Graded Readersとは?|洋書初心者の最初の1冊におすすめな理由

映画で観たタイトルの原作を洋書で読んでみたいけど難しそう・・・

洋書に挑戦してみたいけど、いきなり分厚いペーパーバックは読める自信がないな・・・

洋書初心者の人はそんな風に思ったことはありませんか?

今回は、そんな洋書初心者の人でも気軽にスイスイ読める語彙制限本、Graded Readersを紹介していきます!

名作映画の原作もGraded Readersで読めるものが多いですよ。

この記事はこんな人におすすめ

気軽に洋書を読んでみたい

初めての洋書選びで何を読んだらいいか分からない

洋書を読んで挫折した経験がある

無理なく楽しみながら英語レベルを上げたい

この記事では『辞書を捨てれば英語が読める 100万語多読入門』を参考にしています。

目次

Graded Readers(グレーデッド・リーダーズ)とは?

Graded Readersとは、

  • 英語学習者向けにイギリスの語学専門出版社が出版している洋書
  • 難易度別に使用語彙が制限されている
  • レベル0からレベル6までのように出版社ごとに細かく難易度が分かれている
  • レベルが上がるにつれて使用語彙が増えていき、文法も難しくなる
  • 紙の本と電子書籍どちらでも読むことができる

レベル0が一番易しく、レベルが上がるにつれて文法や使用語彙も難しくなっていきます。

主なGraded Readersシリーズ

多くの出版社がGraded Readersを出版していますが、以下に有名なものを挙げます。

  • Oxford Bookworms Library
  • Cambridge English Readers
  • Pearson English Readers
  • Macmillan Readers
  • Our World Readers

この中でも私が個人的に特に好きなのが、Oxford Bookworms Libraryです。

Oxford Bookworms Libraryでは、「レ・ミゼラブル」や「オペラ座の怪人」、「オズの魔法使い」など、レベル1からでも名作小説を楽しむことができるんです。

語彙が制限されていて簡単な文章で書かれていても、さすがは名作。面白くて引き込まれますよ!

洋書初心者にGraded Readersをおすすめする理由

自分の英語レベルに合った洋書を選べる

洋書を読むときは自分のレベルに合った洋書を選ぶようにしましょう。

Graded Readersならレベル別に難易度が設定されているので、簡単に自分のレベルに合った洋書を探すことができますよ。

学習者のレベルに合ったリーダーを選ぶコツ

以下の条件をすべて満たしていることが基準となります。

  • 知らない単語は1ページにつき2~3語以下であること。
  • 1分間に8~10行のペースで読めること。
  • 読んでいる内容の大意が理解できること。
Oxford Bookworms Library 

中学英語が分かるくらいの英語レベルであれば、レベル0のGraded Readersを楽しむことができると思います。

レベル0の代表的なGraded Readersは次のようなものがあります。
初心者の方はこの中から試しに読んでみることをおすすめします。

  • Pearson English Readers(旧Penguin Readers) Easystarts
  • Oxford Bookworms Library Starter
  • Macmillan Readers Starter

また、各出版社間でレベルが統一されているわけではないので、同じレベル0でも出版社ごとに難易度が変わってしまいます。
そんな時はSSS研究会が設定しているYLが参考になりますよ。

YLについては以下の記事で詳しく解説しています。

1冊が短いのですぐに読み終わる

前の章で挙げたレベル0のGraded Readersであれば、挿絵がたくさんあるので読みやすいです。
ものによりますが1冊10分程度で読むことができちゃいます

今まで洋書を読んで挫折してしまった経験のある方でも、簡単に1冊読み切ることができますよ。

洋書を一冊読み切れると自信につながります
モチベーションも高まりますし、洋書を読む楽しさも実感できるはずです。

作品数やジャンルが豊富

Graded Readersなら、とてもたくさんのジャンルの中から自分の興味に合わせて馴染みやすい洋書を選ぶことができます。

以下に各Graded Readersシリーズの取り扱いジャンルの特徴をまとめました。

シリーズ名特徴
Oxford Bookworms Library・古典や現代文学、ミステリー、ファンタジー、ホラー、冒険物、ノンフィクションなど250以上もの作品
Cambridge English Readers・すべてのタイトルが第一線で活躍する英語教育者によって書かれたオリジナルストーリー
・スリラーからロマンスまで多彩なジャンル
・探偵Marleyシリーズなどレベルを超えたシリーズものも人気
Pearson English Readers・コメディ、演劇、伝記、童話、古典小説、マーベル映画など
・児童向けのPearson English Kids Readersでは、アナと雪の女王などのディズニー作品が読める
ラダーシリーズ・アンデルセン童話など海外童話のほか、桃太郎や一休さんなどの日本の昔話も豊富

手に入れやすい

Graded Readersは、大きな書店であれば大抵どこにでも置いてあるので入手しやすいです。

コスト重視の方であれば、古本屋やメルカリでも簡単に見つけられますよ。
また、多読コーナーを設置している図書館でも扱っていますので、利用可能な範囲の図書館を確認してみるのもいいですね。

Graded Readersを活用する効果

Graded Readersを活用することにより、以下のような効果が得られるという研究結果があります。

  • 4技能(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)すべてを向上させる
    特にリーディングおよびライティングにおいて顕著
  • 学習した語彙をその後何度も目にすることにより、より定着させることができる
  • 自分に適したレベルの面白い本を読むことによって、モチベーションや意欲を高めることができる

参考 JP_Readers

1冊1冊が薄い本なのでサラッと読めてしまいますし、何より自分に合ったレベルを選べばストレスを感じずに物語に没頭することができます。

楽しみながら英語力も底上げすることができるなんて一石二鳥ですよね。

私自身50冊以上のGraded Readersを読みましたが、上記のような効果を実感できています!

Graded Readersの読み方

Graded Readersを読むにあたって、おすすめの読み方を以下にQ&A形式でまとめてみました。

少しでも挫折の可能性を減らせるような方法としてまとめているものなので、この方法が絶対ではありません。

自分の好きなように読むことが一番だと思いますので、あくまで参考程度にしてくださいね。

最初はどのレベルから始めたらいい?

初めてGraded Readersを読むのであれば、英語上級者の方でもまずはレベル0からスタートするのがおすすめです

レベル0をとりあえず読んでみて、簡単すぎて物足りないと思えるのであればレベルを少しずつ上げてみてください。

最初から読むのに苦労するようなレベルを読むことは挫折に繋がりますのでおすすめしません。

レベルの上げ方は?

今読んでいるレベルが、読んでいてストレスを感じず快適に読めるのであれば、次のレベルに進んでみましょう。

もし次のレベルを読んでみて難しく感じたり、疲れるようであれば元のレベルに戻ってみてください。

自分が快適に読めているかどうかがポイントです!

分からない単語があった時に辞書は引く?

スラスラ読めるレベルのGraded Readersでも、たまに知らない単語に出くわすことがあるかと思います。

そんな時でも辞書はなるべく引かないことをおすすめします。

いちいち辞書を引いていると物語に集中できなくなりますし、そもそも面倒ですよね。

そのまま読み進めていくと、なんとなく「こんな意味かな?」と推測できることもありますし、もし単語の意味が分からなくても本の内容が7割程度理解できていれば大丈夫です。

調べないとどうしても気になって夜も眠れない!という時以外は私も調べていません。

多くのGraded Readersシリーズでは、巻末に重要な語彙を解説する用語集がついていますので、物語を読み終わった後に確認することもできますよ。

まとめ

今回の記事では、洋書初心者の方や洋書多読をしている方におすすめのGraded Readersについて解説してきました。

Graded Readersは易しい洋書から徐々に難しい洋書にレベルアップしていけるので、挫折しづらいところが最大の魅力だと思います

これから多読に挑戦してみようと思っている方はもちろん、今までに洋書に挑戦したものの挫折してしまったことがある、という方も騙されたと思ってGraded Readersで再挑戦してみてください!

それでは、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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